【トコ流】イーブイズパーティの組み方(第3回)
この記事では、私(トコ)が普段どんな形でイーブイズパーティを組んでいるのか、わかりやすく解説します。
自論ですので、誤りなども多く含まれると思いますが、その際は優しく指摘してください。
全4回(予定)に分けて解説予定。
【トコ流】イーブイズパーティの組み方(第3回)
今回のポイント
- 相手のポケモンをメタるときは、組み合わせで考えよう
解説
第2回で解説したとおり、B評価(対面で勝てるポケモン)をできる限り2匹以上入れるというのが、パーティを組む時のポイントでした。
ですが、対面で勝てるポケモンを2匹以上入れるだけでは勝てない場面が多々あります。
具体例で見てみましょう。
前回に引きつづき、パーティのポケモンはわかりやすく下記5段階で評価します。
A:後出しから勝つことができる
B:対面で勝つことができる
C:想定される型以外や条件次第では勝てることがある
D:ダメージを入れることや補助はできるが、対面でも勝てない
E:何もできない
※:ダイマックスを切れば
具体例① トップメタがエースバーン + ゴリランダー
想定すべき事項 | |
エースバーン | 命の珠、ダイマックス、ダイジェット、ダイナックル、ダイバーン、ふいうち |
ゴリランダー | 鉢巻、グラスシード |
シーズン8~9でイーブイズ使いが何度も頭を抱えた組み合わせです。
この2匹に勝てるパーティを前回(第2回)のパーティの組み方に従って、組んでみます。
エースバーン | ゴリランダー | |
CSサンダース@火炎玉 ライジングボルト/シャドーボール はかいこうせん/ふるいたてる |
B(※) | D |
BCシャワーズ@しんぴのしずく ハイドロポンプ/ふぶき はかいこうせん/でんこうせっか |
B(※) | E |
ASブースター@スカーフ フレアドライブ/ばかぢから のしかかり/おにび |
E | B |
HBブラッキー@ゴツゴツメット イカサマ/ちょうはつ ねがいごと/まもる |
E | B |
H振りCSグレイシア@タスキ 冷凍ビーム/フリーズドライ ミラーコート/こおりのつぶて |
E | B |
HBニンフィア@カゴ ハイパーボイス/マジカルフレイム めいそう/ねむる |
E | D |
合計 |
A:0 B:2 C:0 D:0 E:4 |
A:0 B:3 C:0 D:2 E:0 |
トップメタ2匹ともにB評価以上が2匹以上いるので、第2回では良しとしたパーティです。
ですが、実践ではどうなるか考えてみましょう。
具体例で考えてみる
相手目線で考えると、エースバーンで勝てないポケモンはシャワーズかサンダースです。
この2匹に勝てるポケモンとして、ゴリランダーを選出してくる可能性が高いです。
簡略化するために、相手の選出パターンは
①先発エースバーン 後続ゴリランダー
②先発ゴリランダー 後発エースバーン
の2つとします。
①先発エースバーン 後続ゴリランダー のパターン
選出で読み勝ったと仮定します。
1.初手サンダースを出した場合
自分の行動 | 相手の行動 | |
1ターン目 | サンダースのダイマックスを選択⇒ダイサンダーを選択 | ゴリランダーに交代(のこりHP50%) |
2ターン目 | ダイアタック(倒しきれない) | ダイマックス⇒キョダイコランダ(確定1) |
2.初手シャワーズを出した場合
自分の行動 | 相手の行動 | |
1ターン目 | シャワーズのダイマックスを選択⇒ダイストリーム | ゴリランダーに交代(のこりHP40%) |
2ターン目 | 行動できず | ダイマックスや鉢巻ウドハンで確定1 |
初手で出し勝っても、両方ともかなり厳しい展開になります。
②先発ゴリランダー 後続エースバーン のパターン
選出で読み勝ったと仮定します。
1.初手ブースターを出した場合
自分の行動 | 相手の行動 | |
1ターン目 | フレアドライブ | エースバーンに交代 |
2ターン目 | フレアドライブ | ダイマックス⇒ダイジェット(確定1) |
2.初手ブラッキーを出した場合
自分の行動 | 相手の行動 | |
1ターン目 | イカサマ(50%のダメージ) | ドラムアタック(33%のダメージ) |
2ターン目 | イカサマ(ゴリランダー突破) | ドラムアタック(33%のダメージ) |
3ターン目 | 倒される | エースバーンでダイナックル |
自分の裏次第でこのパターンは有利でしょう。
3.初手グレイシアを出した場合
自分の行動 | 相手の行動 | |
1ターン目 | 冷凍ビーム | エースバーンに交代 |
2ターン目 | 冷凍ビーム | ダイマックス⇒キョダイカキュウorダイナックル |
3ターン目 | 倒される | ダイナックル or ダイジェット |
この後、エースバーンで3タテされかねないです。
こちらのパターンも初手で出し勝っても、負けてしまいます。
この具体例からわかること
このように、初手を読み切っても勝てないということは、パーティ単位で相手に勝てないということです。
そもそも、シングルバトルで初手を読み切るのは無理なのに、さらに初手を読み当てても勝てないというのは、パーティとして致命的です。
この例からわかるように、トップメタポケモンに1VS1で勝てるポケモンを入れるだけでは、勝てるパーティにはなりません。
この2匹の組み合わせに勝てるポケモンをパーティに組み込みましょう。
例えば、弱点保険グレイシアです。
技構成:ふぶき はかいこうせん
調整例:H252 B12 S244
能力実値:172-×-132-150-115-127
・エースバーンの珠キョダイカキュウ高乱数耐え、S-1エースバーン抜き
・ダイアイスでHゴリランダー高乱数1
このようなグレイシアをパーティに組み込んでみましょう。
新しいパーティ案
アシレーヌ | ゴリランダー | |
CSサンダース@火炎玉 ライジングボルト/シャドーボール はかいこうせん/ふるいたてる |
A | D |
BCシャワーズ@しんぴのしずく ハイドロポンプ/ふぶき はかいこうせん/でんこうせっか |
D | E |
ASブースター@スカーフ フレアドライブ/ばかぢから のしかかり/おにび |
E | B |
HBブラッキー@ゴツゴツメット イカサマ/ちょうはつ ねがいごと/まもる |
E | B |
HSグレイシア@弱点保険 ふぶき/フリーズドライ はかいこうせん/つぶらなひとみ |
B(※) | B |
HBニンフィア@カゴ ハイパーボイス/マジカルフレイム めいそう/ねむる |
E | D |
合計 |
A:0 B:3 C:0 D:0 E:3 |
A:0 B:3 C:0 D:2 E:0 |
一見するとあまり変わっていません。
が、前のパーティにはエースバーンとゴリランダー共に勝てるポケモンがいなかったのに対し、今回は弱点保険グレイシアが両方のポケモンに勝つことができます。
これにより、相手の初手にエースバーンまたはゴリランダーが想定される場合には、グレイシアを初手で出すことで、アドバンテージを取ることができます。
このようなパーティを組むことで、今まで勝つことが不可能だったエースバーン+ゴリランダーのパーティに勝てる可能性が出てきました。
具体例② トップメタが アシレーヌ + ドサイドン
シーズン10~11でよく見た組み合わせです。
パッチラゴンの一貫を切るために、アシレーヌと一緒に地面ポケモンが良く入ってきます。
具体的には、ホルード、ドサイドン、マンムーあたりをよく見ました。
さて、これも第2回の法則だけ考えて組むとどうなるでしょうか?
アシレーヌ | ドサイドン | |
CSサンダース@火炎玉 ライジングボルト/シャドーボール はかいこうせん/ふるいたてる |
A~B | E |
BCシャワーズ@しんぴのしずく ハイドロポンプ/ふぶき はかいこうせん/でんこうせっか |
E | A~B |
ASブースター@スカーフ フレアドライブ/ばかぢから のしかかり/おにび |
E | D |
HBブラッキー@ゴツゴツメット イカサマ/ちょうはつ ねがいごと/まもる |
E | B |
H振りCSグレイシア@タスキ 冷凍ビーム/フリーズドライ ミラーコート/こおりのつぶて |
B | C |
HBニンフィア@カゴ ハイパーボイス/マジカルフレイム めいそう/ねむる |
E | D |
合計 |
A:1 B:1 C:0 D:0 E:4 |
A:1 B:1 C:1 D:2 E:1 |
エースバーン+ゴリランダーの時と同じように、このままでは共通して勝てるポケモンいないので、
パーティとして勝てる可能性が低くなっています。
新しいパーティ案
共通して勝てるポケモン
リーフィア@いのちのたま、チョッキ
エーフィの草結び
ニンフィアのマジカルリーフ
あたりを入れるのが候補になると思います。
これで2匹に共通して勝てるようになりますね。
このようにして、相手のポケモン単体だけではなく、組み合わせまで考えて相手のパーティに勝てるパーティを組みましょう!
最後に、ちょっとだけメタを張る際のポイントです。
環境に合わせて、メタの照準をあわせよう
環境によって、メタを張るべき組み合わせやポケモンがどんどん変わってきます。
どの組み合わせ、ポケモンが環境に多くて、メタを張るべきなのか、これはトレーナーの腕の見せ所です。
メタを張ると、パーティのパワーが落ちることも多々あるので、うまくバランスをとるのが重要です。
例えば、アシレーヌ+ドサイドンを見るために、マジカルリーフニンフィアを採用したら、マジカルフレイムのスペースがなくて、パーティとしては弱くなっちゃった!じゃ本末転倒です。
メタを張るポケモンの組み合わせがどれだけ環境にいるのか、その技やポケモンを採用するメリットとデメリットを天秤にかけ、パーティを組みましょう。
この辺りは、本当にトライ&エラーの繰り返しです。
実践で試しながら、それぞれ感覚を培っていくしかないのかな?と思います。
まとめ
今回のポイントは、
- 相手のポケモンをメタるときは、組み合わせで考えよう
でした。
なんで勝てないのー?っていうとき、結構見逃しがちなポイントです。
対戦の立ち回りや選出に気を取られがちですが、そもそもパーティ単位で相手に勝てないということは多々あります。
上手くバトルで勝てないときは、どういうパーティに、どういう選出をされて勝てないのか考えてみるのもいいかもしれません。
さて、第3回までで、一通りの基礎知識は終わりになります。
第4回は実践編です。
第3回までの知識を踏まえて、実際にどういう経路で私(トコ)がパーティを組んでいくかについて、最初から最後まで通して説明しようと思います。
パーティバランスの整え方は、結構でやっているので、どのように考えて組み上げていくかをそのまま書いてみたいと思います。
長くなったら、分割するかもしれませんが、次回で最終回です。
更新は12/1(日) 19:00予定です。
よろしければ、次回も宜しくお願い致します。
※記事についてのコメントや意見は大歓迎です。
分かりやすかった点、もう少し解説してほしかったところ、わかりにくいところありましたら、ぜひご意見ください。
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